今回は、入社2年目に経験した“人生最大級のやらかし”についてです。
社会人2年目といえば、
「新人扱いは終わり。でもまだ何も分かっていない時期」。
まさにそのタイミングで、
僕はある 連絡ミス がきっかけで
取引先の社長を本気で怒らせてしまいました。
ただ、厳密に説明すると——
これは僕のミスではなく 完全に当時の上司の判断ミス でした。
でも当時の僕は、自分に自信も経験もなく、
「全部自分が悪いんだ…」と抱え込んでしまったのです。
■ 社長激怒。報告したら、上司の対応があまりにもひどかった
怒った社長から電話が入り、
僕は震える手で上司に状況を報告しました。
すると上司は、どこかで一般的に出回っているような
“マニュアル的な対応案”をそのまま読み上げ、
「これで何とかして」とだけ言ってきました。
まるで自分ごとではないかのような、形だけのアドバイス。
もちろん、そんな表面的な対処で
社長の怒りが収まるはずはありません。
完全に丸投げ。
完全に責任転嫁。
2年目の僕にとっては、正直地獄でした。
■ 僕が選んだ行動は“ひたすら話を聞く”だった
印刷紙では何も解決しないと悟った僕は、
腹をくくって社長に何度も電話をしました。
最初は当然、怒鳴られます。
でも僕はとにかく、
何が不快だったのか
どの瞬間で気持ちを害してしまったのか
こちら側の何が失礼だったのか
社長の言葉を遮らず、ひたすら聞き役に徹しました。
すると、最初は怒りでいっぱいだった社長が
だんだん冷静さを取り戻していきました。
■ 最後には和解。2年目の僕が、自分の力で火消しした
何度も話を重ねるうちに、
社長は落ち着きを取り戻し、最後はこう言ってくれました。
「君が誠意を持って話してくれたから、もういいよ」
この一言は、2年目の僕には
本当に救われるような気持ちでした。
皮肉ですが、この時に気づきました。
“上司のコピペ資料より、誠実に向き合うほうが信頼は回復できる。”
■ この経験が教えてくれたこと
・上司に頼れなくても、自分で動けば道が開ける
・クレームの本質は“対処”ではなく“対話”
・怒りの理由を聞くのが最速の解決
・誠意は経験不足を上回る
・社会人2年目でも、やればできることがある
そして最後に…
「僕は思ったより折れない人間だった」
これに気づけたのが何より大きかった。
■ 終わりに
2年目の僕は、家庭環境の影響で
“自分を責めやすい癖”が抜けていませんでした。
だからこそ、この事件はトラウマ級に怖かったし、
同時に、大きな自信にもなりました。
「人と向き合えば、たとえ新人でも信頼は回復できる」
そう思えるようになったのは、この経験のおかげです。

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