これまでの人生は決して順調ではありませんでしたが、
高卒・空白あり・家庭環境のハンデがあっても、20年以上働き続けてキャリアを作ってきた経験 があります。
このブログでは、その過程で得た“働き方のヒント”もまとめていきます。
最初に書くのは、幼少期に感じていた“違和感”のはじまりについてです。
当時はまだ気づいていませんでしたが、この頃からすでに、僕の人生を大きく左右する問題の種が芽を出していました。
■ 母のパチンコ依存――最初の「借金100万」
僕がまだ小さかった頃、母はパチンコに強くのめり込んでいました。
出かけたきり帰ってこない日も多く、
機嫌が良い日と悪い日の差は激しく、
家の中は常に落ち着かない空気に包まれていました。
そしてある日、母が作った借金が 100万円 あることを、子どもながらに耳にしました。
金額の意味なんてよくわからない年齢でしたが、それでも直感的に
「これは普通じゃない」
と感じ、強いショックを受けました。
胸がざわざわして、家の中が急に“危なく”見えたのを覚えています。
■ 5年後――中学生の僕が知った「借金1000万」の現実
しかし本当の地獄は、この5年後に訪れます。
中学生になる頃には、母のパチンコ依存はさらに深刻になり、
借金はついに 1,000万円近く まで膨れ上がっていました。
お金の話になると家の空気が急に重くなり、
大人たちは誰も本当のことを話さない。
・何がどう問題なのか
・家がどういう状況なのか
・なぜこんなことになったのか
そのどれも、詳細は教えてくれませんでした。
でも、隠しきれない“異常さ”だけは、子どもの僕にもはっきり伝わっていました。
■ 沈黙と違和感の中で育った「言えない自分」
母の依存と家計の秘密主義。
この二つが、家の中にずっと影を落としていました。
そして僕は次第に、
・親の感情を刺激しないようにする
・迷惑をかけないように行動する
・自分の感情を抑える
そんな“息をひそめて生きる方法”を覚えていきました。
子どもとして自然に身についたものだったけれど、
この習慣はのちの僕の進路、就職、人間関係、
そして親子ローン問題にも深く影響していくことになります。
■ 次回予告:奪われた進学の道
幼少期の違和感は、中学を経て高校に入る頃には、もう隠しようのない現実になっていました。
そして高校3年生の時、
僕の未来を大きく変える出来事が訪れます。
次回は、
【第2話】進学を諦めさせられた高校時代
をお届けします。

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