会社の雰囲気が悪くなってくると、どこの職場にも出てくるのが
“強い言い方で支配しようとするタイプの上司”です。
僕がいた職場にも、まさにそのタイプの人がいました。
弱い立場の人や返事が遅い人に対して、圧のある言い方で追い詰めてくる。
ただ、そんな環境でも 自分を守りながら働くための方法 があると感じました。
今回は、当時の僕が実際に取っていた「身を守るための工夫」をまとめます。
① 最低限の仕事のラインを押さえる(ここが土台)
パワハラ気質のある人は、「突っ込める隙」を探すのが得意です。
だからこそ、まずはここだけ押さえました。
決まっている取り組みは必ず実行する
提出物の期限は守る
ノルマ系の業務は、成功・失敗に関わらず取り組む
完璧じゃなくていい。
最低限のラインだけは落とさないことで、攻撃されにくくなる。
ここを外してしまうと、相手のペースで追い込まれやすくなります。
② 業務時間外の連絡は“距離を置く”ようにする
業務時間外に届く通知は、
見てしまうと気持ちが持っていかれます。
僕は、できる限りこう心がけました。
「仕事の時間とプライベートの時間を分ける」
無理に完璧に線引きするのではなく、
できる範囲で距離を置く。
これだけでも精神的な負担は大きく減りました。
③ 誰かを攻撃する空気には絶対に乗らない
職場が荒れてくると、
会議で誰かを追い詰める
グループLINEで当てつけのような言葉が飛ぶ
……という空気が出てくることがあります。
ここには絶対に入らないようにしました。
なぜなら、
攻撃の輪に乗った瞬間、自分も同じ土俵に立たされ、ターゲットにされやすくなる から。
もし気になるやり取りがあったときは、
念のため やり取りが残る形で整理しておく 程度の対策だけしていました。
④ 業務中の返信は“淡々と・早く”を意識する
業務時間外は距離を置く。
その代わり、業務時間内は丁寧に対応する。
感情ではなく事実だけを書く
言いづらい報告も淡々と送る
悪い報告には「次どうすれば良いか」を添える
強い口調の上司ほど、感情より 反応の速さと誠実さ を見ています。
淡々と返すことで、意外と落ち着いたやり取りになることが多く、
大ごとになることを防げました。
⑤ 文章で伝わりづらいときは“直接声で確認する”
これは僕にとって効果的だった方法です。
短文の連絡だけだと、
相手が怒っているのか、ただ簡潔なだけなのか、判断が難しいときがあります。
そんなときは、あえて
「文章ではなく声で確認する」
ようにしました。
すると、
・文章のトゲがなくなる
・誤解が減る
・話が早く終わる
・誠実さや誤解のない姿勢が伝わる
というメリットがあったんです。
相手も意外と冷静な口調で話すことが多く、
こちらの精神的な負担が軽くなる場面が何度もありました。
■ まとめ:自分の“心の安全距離”を見つけることが一番大事
パワハラ上司と完全に戦う必要はありません。
無理に勝とうとしなくても大丈夫です。
大事なのは、
・最低限の仕事を押さえて突っ込ませない
・業務時間外は距離を置く
・感情ではなく事実で対応する
・誤解をなくすために、必要なら直接声で話す
この「自分を守るためのライン」を作ること。
それだけで日々の負担が大きく軽くなり、
心の消耗も格段に減ります。
【第17話】パワハラ上司との向き合い方 ーー 僕が“自分を守るため”に見つけた方法
ブラック企業,パワハラ
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