■ マウントの言葉から、数日後
父親から、
あれだけ上から目線で、
こちらを押さえつけるような言い方をされた数日後のことでした。
今度は、
態度が一変しました。
声のトーンは下がり、
急にしおらしくなり、
まるで別人のようでした。
■ 「迷惑をかけないようにしている」
父親はこう言いました。
「お前に迷惑をかけないように、
ちゃんとお金を貯めている」
ただ、
その金額ではまったく足りていないことは、
私でも分かりました。
それでも父親は、
「やっている」という事実を
強調したかったのだと思います。
■ 家を買った理由を、初めて語った父親
さらに父親は、
今の家を買った理由についても話し始めました。
「母親の借金のことがあって、
あの頃住んでいた場所に
もう居たくなかった」
私はその言葉を聞いて、
初めて父親が
自分の感情を理由にしていたのだと気づきました。
家を買うという大きな決断が、
家族の将来よりも、
父親自身の過去から逃げたい気持ちに
引っ張られていたのだと。
■ 立場が悪くなったからだと思った
正直に言えば、
私はこう感じました。
父親は、
自分の立場が悪くなったと感じたから、
態度を変えたのではないかと。
責められる可能性。
責任を問われる可能性。
それを察しての行動だったのだと思います。
■ 説明ではなく、自己保身
父親の言葉は、
説明というより、
自己弁護に近いものでした。
「ちゃんと考えていた」
「悪気はなかった」
そう言いたかったのだと思います。
でも、
私が知りたかったのは、
気持ちではなく、
事実と責任でした。
■ 信頼は、もう戻らなかった
この時、
私の中で何かが決定的に変わりました。
父親の言葉を、
そのまま信じることは
もうできない。
そうはっきり思いました。
■ 次に考え始めたこと
このやり取りを経て、
私はようやく考え始めました。
「このまま同じ場所にいていいのか」

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