自分はこういう人間だと片付けていた頃

■便利な言葉として使っていた一言

「自分はこういう人間だから」

この言葉を、
これまで何度使ってきたのかは分かりません。

誰かに説明するためというより、
自分自身を納得させるための言葉でした。

考えても答えが出ないことや、
向き合うのが少し面倒なことを、
ひとまず脇に置くための、便利な言葉でもあったと思います。

■違和感を深く考えなかった理由

人と距離を取りがちなことも、
不安を感じやすいことも、
これまではこの言葉で整理してきました。

「昔からそうだった」
「たぶん、こういう性格なんだろう」

そう思えば、
それ以上考える必要がなくなります。

理由を探さなくても、
説明がつくような気がしていました。

■特別な意味を持たせていなかった

当時の自分は、
それを問題として捉えていませんでした。

無理に人に合わせないことも、
必要以上に踏み込まない距離感も、
自分なりに自然なものだと思っていました。

深く考えないまま、
「そういうもの」として受け入れていた部分が
確かにあったのだと思います。

同じ感覚が、何度も繰り返された

転職して環境が変わっても、
似たような感覚が何度も顔を出しました。

そのたびに、
これまでと同じように
「自分はこういう人間だから」と
片付けようとしました。

けれど今回は、
なぜかうまく収まりませんでした。

■片付けきれなくなった瞬間

理由ははっきりしません。
ただ、以前のように
一言で納得できなくなっていたのです。

その感覚は、
小さいけれど確かなものでした。

「本当に、それだけだろうか」
そんな問いが、頭の中に残り続けていました。

■立ち止まる、という選択

今すぐ答えを出す必要はない。
何かを変えると決めなくてもいい。

ただ、
思考を止めるために使ってきた言葉を、
一度そのままにしてみる。

それだけで、
これまでとは少し違う景色が
見え始める気がしました。

次の話へ

この違和感は、
まだ言葉になりきっていません。

けれど、
見ないふりをするには、
少し大きくなりすぎていました。

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