このブログは、
親や家庭の事情で「お金」と「選択」を奪われてきた人に向けて書いています。
これは番外編です。
ふと思い出した経験をまとめます。
1. 玄関のチャイムと見知らぬ男
まだ子どもの頃、家で一人で留守番をしていた時、突然玄関のチャイムが鳴った。
覗き穴から外を見ると、スーツを着たオールバックの男が立っていた。
知らない人だったので、私は出ずに居留守を使った。
何度かチャイムは鳴ったが、その日は何も起きなかった。
2. 母の言葉「絶対出ちゃだめ」
後日、そのことを母親に話すと、少し笑いながらこう言った。
「絶対に出ちゃだめ」
冗談めいた口調だったが、深く聞くことは許されなかった。
この時、母から「あの人は借金取りだ」とだけ教わった。
理由や経緯は一切説明されなかった。
3. 母の死後、再び現れた男たち
母親が亡くなった後、家の前にスーツ姿の中年男性が二人立っていた。
私は家の中からその姿を見ていた。
父に「出たほうがいいんじゃない?」と声をかけると、父は微動だにせず、小声でこう言った。
「出るな」
理由も説明もなく、ただ現実から目を背ける父の態度だけが残った。
4. 後から分かったこと
その後、父に代わって私が振り込み手続きをすることになり、あの時の男たちが借金取りだったことを理解した。
点と点が、後から線になった瞬間だった。
まとめ
あの時、家に来ていた人たちが誰だったのか、細かい事情までは今でも分からない。
ただ一つ確かなのは、恐怖は共有されず、説明だけが省かれていたということだ。
私はこの家で、「何も聞かない子」でいることを覚えさせられていたのだと思う。
次回、こうした構造がどのようにして親子ローンという形で表に出てくることになったのかを書いていく。

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